船渡町のお宮さん

有限会社 山村塗装店

2009年05月09日 18:34

お客様のお問い合わせがありまして初訪問。

そのすぐそばに私が子供のころ

よく遊んでたお宮さんがありました。



私は船渡町で生まれ十歳までここで育ちました。

子供のころの思い出の多くはここにあるのです。

狭い家に大家族が住んでいました。

トイレも屋外の共同便所。

風呂なし。

水道なし。共同で使用する井戸。

5歳のころ中古の白黒テレビを父が買ってきました。

もうひとつないのが洗濯機、まだあります電話もなかった。

父がペンキ屋をはじめて電話つけました。

今でもその番号覚えています。

5-0351.

雨が降ると天井から当然のように

雨がポタポタ畳の上に落ちてきます。

すかさず洗面器を数箇所に置きます。

風が吹けば隙間風ビュービュウ。

近所のおじいさんが豚を飼っていて

出荷のためのトラックが狭い道を通り抜けます。

たまに豚が逃げ出し人間と豚の鬼ごっこの開始です。

どぶろくを闇で売るお店がありました。

仕事帰りの職人たちがどぶろくと豚足で

一日の疲れを癒します。

とある日、警察が無許可営業なのか、

密造なのか、分からないけど取り締まり。

夏には船釣り客が遠くから押し寄せ

お宮の広場は駐車場に早代わり。

私の自転車練習場は一瞬にして奪われてしまいました。

駐車中の車と車の間を通るたびに

ブレーキ金具がボディーを傷つけます。
(40年も昔のことですがごめんなさい。)

夏にはお宮さんの大きな木の下で

昼寝をしたり夕涼みです。

お祭りが年に数回ありました。

屋台がが並び、綿菓子、お面を買いました。

夜には手筒花火、「ゴジラ対キングギドラ」の映画上映。

新築の建前。夕方には主婦と子供たちが餅拾いです。

子供だった小さな手は何度も大人の足に踏まれました。

痛さを我慢して母にご報告。『十個も餅拾ったよ』



こんな思い出がたっぷり詰まっていた

懐かしい船渡のお宮さんでした。

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